ボーリング調査

ボーリングの様子

 現在の琵琶沼のまわりには、様々な種類の木が生えています。しかし、よく見ると細い木が多いことに気がつきます。これは人間がかつて燃料として琵琶沼のまわりの木を使っていたためだと考えられます。 では、人間が手をくわえる前の林の様子はどうだったのでしょうか。

昔の林の様子を知る方法として、ボーリングがあります。沼に堆積している泥などを深さごとに取り出し、その中にふくまれている樹木の花粉の種類とその割合を調べることにより、かつての林の様子を知ることができます。またこの泥の中の炭素成分や火山灰から、泥が堆積した年代がわかります。ボーリングによってえられた資料は、かつての林の様子やその林があったときの環境を私達に知らせてくれるタイムカプセルのようなものです。

私達はこのボーリング調査を、琵琶沼と琵琶沼のとなりにある曲沼で行いました。琵琶沼の北沼では8.2m、曲沼では14mの深さから泥などの堆積が始まっていました。この深さから取り出した炭素分などから、曲沼、琵琶沼に泥状のものが堆積しだしたのは、3〜2万年前の最終氷期のころと考えられます。つまり、白鷹山エリアの沼々ができたのも、このころだと考えられます。

ボーリングでえられた資料から花粉を取り出し、どんな植物の花粉なのか、また、どんな植物の花粉がどのような割合でふくまれるかを調べました。
 琵琶沼の資料と、曲沼の資料はほぼ同じような林の移り変わりを示していました。ここでは、おもに曲沼の資料からわかった、曲沼周辺の森の移り変わりを紹介します。

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