堆積物がいつ堆積したかを知るための年代測定法には様々なものがありますが、私達は堆積物にふくまれる炭素分を使った「ラジオカーボンデーティング」という方法で測定してもらいました。
炭素はある決まった原子の個数で12という重さを持っていますが(12c)、なかにはごく少数ですが14という重さを持つ炭素(14c)もあります。宇宙からふりそそぐ放射線で14という炭素ができるのだそうです。
この14という炭素と12という炭素は、大気中の二酸化炭素などにいつも決まった割合でふくまれています。また14という炭素は長い時間をかけて別の物質に変わるという性質を持っています。
私達のように生きている生物の体には、動物でも植物でも、12という炭素と14という炭素が決まった割合でふくまれています。しかし、死んでしまうと体の中に新しい炭素が取り込まれなくなってしまうために、14という炭素が別の物質に変化していき、12という炭素と14という炭素が含まれる割合が違ってきます。
この炭素どうしの割合を調べることによって、生物がいつごろ死んだのかを知ることができます。
曲沼の堆積物はそのほとんどが泥炭(ピート)といわれるもので、もともとは植物でした。
私達は、泥炭にふくまれる炭素分から、その泥炭が堆積した年代を、学習院大学年代測定教室に依頼して測定してもらいました。
その結果、次のデータを得ることができました。
| 深さ(m) | 年代(1959年から逆算) |
| 5.0〜5.25 | 3640 ± 90年前 |
| 9.75〜10.00 | 12400 ± 180年前 |
| 11.25〜11.50 | 32850 ± 2000年前 |