ボーリングというと、やぐらを組んで大きな機械を使って地面を掘るという光景が目に浮かぶと思います。
しかし、もし琵琶沼で左の写真にあるようなボーリング調査を行ったら、湿原をいためてしまいます。また、曲沼は水深が2mくらいありますので、やぐらを組むのが困難です。
私達は、琵琶沼・曲沼どちらのボーリングのときも大がかりな機械を使わずに、人の力でボーリングをおこないました。
琵琶沼では、湿原に与える影響をできるだけ小さくするために、足下に広い板をしき、ミズゴケを踏み固めないように細心の注意をしながら調査をおこないました。
曲沼では、沼が完全に凍りつく1月に、氷に穴をあけて調査をおこないました。
荒沼の駐車場からカンジキをはいて雪の上を曲沼まで歩き、七輪の炭火でお湯を沸かしてボーリングの道具が凍りつかないようにしながら、氷点下の中、作業しました。
つらい作業でしたが、環境に悪影響を与えることもなく、3万年間の森の様子を知る貴重な資料を得ることができました。