HTML化のあとがき
私たちは1995年に、1990年から1995年までの6年間に白鷹山付近を調査してわかったことを、誰にでも扱えるCD−Iという方式でつくった
CD−ROMにおさめて発表しました。
今回発表するCD-ROMは以前発表したCD−ROMを、どんなコンピュータでもブラウザソフトがあれば見ることができるHTMLに書き換え、一部に改定を
加えたものです。
CD−Iは、今のようなコンピュータを使わなくても専用の手のひらサイズの再生装置を使い、マウスで操作することことによって、自分が見たい映像や音声
を取り出すことができ、しかも、ビデオ信号でテレビのビデオ端子のつないでテレビでも見られるというものでした。また、再生装置は家庭用のビデオカメラの
バッテリーでもCDーROMを再生させることもできました。
この再生装置を使って自分達の作ったCD-ROMをガイドブックとして片手に持ちながら白鷹山エリアを歩く、ということもできました。
しかし、CD−I方式のCD−ROMは、あまり日の目を見ないで消えてしまいました。
1995年当時は今ほどコンピュータも普及していませんでしたし、インターネットの存在もあまり一般的ではありませんでした。
私たちはコンピュータの知識がなくても、様々な情報を簡単に手に入れられるということで、CD−I方式でCD−ROMを作りましたが、コンピュータやイ
ンターネットが普及しつつある現在では、CD−I方式よりも、HTMLを使って、ホームページ感覚で情報を取り出してもらうほうが、一般の人にとっても簡
単になりました。
HTMLなどというと抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが、多少コンピュータに抵抗がある人でも、すぐに私たちの「白鷹山エリアの環境データベース」
から様々な情報を取り出して利用することができるようになると思います。
作品の中にも書きましたが、この白鷹山には、人と自然とのかかわりかたを教えてくれるのもが数多くあります。
ミズゴゲの販売のために、湿原の生態系を大きく変えられてしまった琵琶沼。
苔沼のほかにも、春先にかけてpHが極端に大きくなる樋口沼。
ワカサギ釣りで有名だった沼々で、なぜかワカサギが釣れなくなったりなどなど・・・・・。
マイナスのものだけではありません。
よく手入れされているスギやカラマツの林。
白鷹湖沼群やまわりの植物たちの歴史を語ってくれる曲沼。
大沼は、山形県で二番目に大きい沼で、ボートを借りることによって誰でも湖面にでることもできます。
琵琶沼は日本で一番小さいトンボ「ハッチョウトンボ」が飛びかいますし、山形では琵琶沼でしかみることのできない貴重な植物を間近に見ることもできます。
苔沼では小さな淡水で生活するクラゲが大発生することもあります。
白鷹山エリアを歩くことによって、たくさんの人が新たな発見をすることと思います。
ちょっと歩き疲れたら、五番御神酒の湧水でのどを潤してください。大きなスギの木とそこにすむミツバチが優しく迎えてくれることと思います。
このCD−ROMの元になったCD−I方式のCD−ROMと再生装置は、山形大学教育学部理科教育教室と山形大学教育学部付属教育実践研究指導センター、 千葉市幕張にある放送教育開発センターに保管されています。
このCD−ROMに使われている音声、映像などのデータの著作権はすべて、山形大学教育学部理科教育教室 前田研究室にあります。
CD−I方式のCD−ROMを、HTMLに変換するにあたって、励まし、協力してくださった方々に、感謝申し上げます。
HTML化 担当 齋藤信幸
よりくわしく白鷹山エリアを知りたい方のために
参考文献
前田 保夫 河内 昭 渋江 千登勢 高橋 宏子 増川 裕人 丸山 千絵美 目黒 孝博
地域環境教育の教材開発に関する基礎的研究(1) 山形大学教育実践研究2 1993 72〜79
前田 保夫 齋藤 信幸 浜島 貴子 堀 敬子 矢作 佳代
地域環境教育の教材開発に関する基礎的研究(2) 山形大学教育実践研究3 1994 1〜7
前田 保夫 齋藤 信幸 相田 陽一 芦野 由美 白木 明美 高橋 雅隆 松本 義文 山口 史子 横沢 睦子 石田 純一 大江 美和子 小森
俊宣 武藤 由紀江
地域環境教育の教材開発に関する基礎的研究(3) 山形大学教育実践研究4 1995 35〜41
齋藤 信幸 前田 保夫 安達 良徳
CD−Iによる地域環境教育教材(湖沼の富栄養化)の制作 山形大学教育実践研究4 1995 43〜52
前田保夫
『ブナ林のやくそく』『山のアオコ』『琵琶沼はみんなの宝』 山形大学教育学部付属教育実践研究指導センター特別出版物1・2・3 1995
なお、この出版物は山形県内すべての小中学校に配布されています。